合同ゼミ:東工大治部ゼミ・ビジネスデザイン学科今井ゼミ・会計ファイナンス学科小森ゼミ

6月2日(木)小森ゼミは、東京工業大学治部れんげ准教授のゼミ、本学ビジネスデザイン学科今井章子教授のゼミと合同ゼミを実施しました。治部ゼミの学生さんは中国から留学に来ている大学院生と研究生でした。それぞれが自分の研究テーマについてプレゼンテーションをした後、3つのグループに分かれてディスカッションをしました。様々な研究についての発表を聞いた後のディスカッションは、あっという間に時間が経ってしまう充実した内容となりました。小森ゼミ生の感想は以下の通りです。

太田優菜(4年)
自分の研究分野や中国の教育事情について知ることができました。中国の保育士さんは日本の保育士資格とは違う制度であることに驚きました。中国は美について進んでいる国という印象でしたが若さに対する考え方は日本と似ているのだなと思いました。
学歴の面では、日本の大学院は学びたいことがある人が行くことが多いですが、中国では就職のために多くの女子学生が大学院へ進学するそうです。
日本と中国は全然違う文化だと思っていましたが、今回の合同ゼミで、似ている文化や世の中の特徴があるのだと気づかされました。

芳賀鈴花(4年)
今井ゼミの3年生と治部ゼミの方たちとジェンダー問題についてディスカッションすることができ、新たな発見や学びをたくさん得ることができました。特に中国のお話は、とても興味深く、日本と似ている部分がある一方で、ライフコースの事や姓名についてなど、今まで知らなかった問題だったので大変勉強になりました。
また、今井ゼミの3年生のテーマもとても興味深かったです。最後のディスカッションの際、バイデン大統領のエスコートについて話していたのですが、そこで海外の文化の良い部分だけを取り入れることを、どう思うか?男女平等をメディアが騒ぎ、誇張して取り上げることについてどう思うか?など問題意識を共有し、自分たちの意見を共有することができました。
合同ゼミの内容とは少しズレますが、留学生の皆さんの日本語が本当に上手で驚きました。私も英語の勉強をもっと頑張ろうと思います。

長谷川まい(4年)
私自身、日本のジェンダーについて深く触れたことしかなく、中国での女性のライフコースや夫婦別姓の考え方など初めて知ることが出来たと同時に、まだまだ自分の視野が狭いことを再認識しました。
国や文化によって似たり似てなかったりする部分はあると思いますが、今回の合同ゼミで話してみるとジェンダーに対する考え方を変えていきたい想いは共通しているなと感じました。

堀江桃夏(4年)
中国は日本と比較した際に男女平等が進んでいるという印象を持っていましたが、今回の合同ゼミを通して親戚の集まりで政治的な話をしているところに女性が参加すると怪訝な顔をされる、女性は家庭を大事にするべきなどまだジェンダー不平等が存在することがわかりました。
ジェンダーギャップ指数が高い(男女格差が少ない)ほど出生率が高まるというデータが出ており、日本と中国の少子化是正のためにはジェンダーギャップを縮小することが必要だと思いました。

金井日那(3年)
今回の合同ゼミでは世界の様々なジェンダー問題についてディスカッションを通じて学びを深めることができました。中国の女性のライフコース選択や子女冠姓権のお話からは、変わりゆくジェンダー平等意識を感じ、日本と同様に世界のジェンダー意識が変化しているということを実感しました。
また、フェムバタイジングのお話からは広告の難しさを学ぶとともに、現在のステレオタイプを脱却した多様性のある広告を見て、新たな視点を得ることができました。他にもルッキズムなど今まで学ぶ機会がなかったことについてもディスカッションを通じて深く知ることができました。
同世代の学生がジェンダー問題について関心を持ち、学ぶ姿に非常に感化されいい経験をすることができました。