「租税法実務」日税連 寄附講座の授業レポート
こんにちは!
会計ファイナンス学科教員の加納です。
いよいよ後期が始まりましたね。
後期はコロナ禍が落ち着きを見せる中、対面でのスタートを切ることができました。
共に頑張って参りましょう!
さて、令和4年10月4日(火)、一年生対象「租税法実務」の第一回目を実施しました。
会計ファイナンス学科の新カリキュラムになり新たに開講となる「租税法実務」ですが、今年度は、日本税理士会連合会による寄附講座「税理士による租税講座」となります。
日税連が学生に対して寄附講座を行うのは女子大では初となり、毎回、現場の第一線で税務と会計の専門家としてご活躍の税理士の先生方をお呼びして授業を実施します。
授業では、各税法や会計について分かり易く解説いただき、併せて現場での専門職の仕事の醍醐味などについての話を通し、税法や会計についての専門的な学びを深め、今後の学科での専門の学びのモチベーションUPにつなげていきます。
第一回目は、東京税理士会で広報部長もされている税理士の安田大先生に「税理士の業務とその使命」と題し、租税法律主義、申告納税制度の重要性や、税理士の使命及びライフスタイル等に至る多岐にわたる内容を、実務の話も織り交ぜながら、大変分かり易く楽しくご講義いただきました。
授業では、例えば甲から乙に時価5,000万円の土地の譲渡が行われた場合、状況次第では、甲に税金が課せられる場合もあれば、逆に甲ではなく乙に課税される場合もあり、その税金も数百万円単位で大きく変わってくるという、かなりつっこんだ話もありました。
このように税金は、「知らない」では済まされない怖さがあることを、法律の根拠と共に現場の色々な実例を使って説明されました。
その他、クイズ形式で税金に関する色々な興味深い説明もなされました。
学生からは、
・「法の不知はこれを許さず」と言う言葉が印象的でした。普通にありそうな事例でも知らなかったことばかりだったので、自分自身を守るためにも、税法と会計の勉強をもっと積んでいきたいと思った。
・税理士は、税や会計に関する知識だけでなく、さまざまな観点を俯瞰して顧客を適切な方向へ導くといった、大変責任が重く、でも同時に大きなやりがいがあることを知った。専門家と言われるものがどんなものなのか少し分かった気がする。
・お客さんからすごく感謝された上にお金をもらえる大変やりがいのある仕事だと分かった。
・会計の知識にとどまらず、税法を中心とする法にも詳しくなければ、顧客に大きな損害を与えてしまうことが知れた。だから、法律関係の専門職の中で税理士だけは、医師同様「無償独占」として法が認めており、他の職業とは違う特別な存在ということを学べた。
・税理士という専門職に非常に興味を持った。自分は税理士のような積み上げ式で資格の勉強の仕方が合っていると思ったので、とても興味が湧いた。
・税理士として独立開業すると、働きやすく、人生においても自分の腕一本ですごく選択の幅が広くなるところが素晴らしいと思った。
といった多くの感想があり、自分たちが学科で毎日学ぶ専門に対するモチベーションが上がっていく様子が伺えました。
次回は、「わが国の租税制度 ~日本の税制の将来を考えよう~」というテーマです。
自国の税金のあり方を考えることは、国や社会のあり方考えることに直結します。
次回も楽しみですね。
会計ファイナンス学科教員 加納
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