日本証券アナリスト協会寄付講座「ビジネス・ファイナンス」
会計ファイナンス学科教員の安藤です。会計ファイナンス学科では、社会との連携を強化し、実践的な学びを提供しています。その一環として、昨年度に引き続き今年度も公益社団法人日本証券アナリスト協会様のご支援のもと、寄附講座「ビジネス・ファイナンス」を開講しています。
第1回講義では、開講に先立ち、公益社団法人日本証券アナリスト協会 シニアアドバイザーの竹澤秀樹様より同協会の活動と「資産形成コンサルタント(ABC)資格」についてご紹介いただきました。

公益社団法人日本証券アナリスト協会は、1962年の創立以来、「金融・資本市場の健全な発展を促進し、持続可能な社会を実現する」ことを理念に掲げ、専門的知識と高い倫理観を備えた金融・投資のプロフェッショナルを育成されています。
その教育プログラムの一つとして2024年3月に新設されたのが「資産形成コンサルタント(ABC)資格」です。近年、NISAの恒久化や「金融経済教育推進機構」の発足など、資産形成の重要性が社会全体で高まっています。こうした中で、金融機関に求められる役割も変わりつつあります。単に金融商品を販売するのではなく、顧客一人ひとりのライフプラン上のゴールを共に描き、その実現に資する最適なポートフォリオを提案できる人材が求められています。「資産形成コンサルタント」資格は、まさにこの時代の要請に応えるものです。本講座はその公式教材に基づき、理論と実務を架橋する学びを提供しています。
今年度の講義では、みずほ証券株式会社リテール・事業法人業務部 アドバイザリービジネス推進担当部の新井洋子様に講師をご担当いただきます。新井先生はストラテジストやポートフォリオマネジャーとして国内外でご活躍されてきた方で、現在も証券会社のアドバイザリー業務の最前線でご活躍されています。

講義の冒頭では、「命の次に大切なお金。その使い方、増やし方、守り方を考えるのは、最終的には投資家である皆さん自身です」、という印象的な言葉が語られました。新井先生のご経験に裏打ちされたお話は、学生だけでなく教員の私にとっても多くの気づきを与えるものでした。「お金」を通して人の人生と向き合う姿勢、そして信頼を軸とした金融の本質を伝える講義に、受講した学生たちは真剣に耳を傾けていました。
本講義は、資産形成の理論と実務を横断的に学びながら、自分のキャリアや人生をどう設計していくかを考えるきっかけとなるものです。講義をご提供いただいた公益社団法人日本証券アナリスト協会様、そして講師の新井先生に心より感謝申し上げます。
本講義を通じて、金融プロフェッショナルへの道を歩み出す第一歩として「資産形成コンサルタント(ABC)資格」の取得を目指すとともに、金融や経済への関心を日常的に持ち続ける力を養ってほしいと思います。そのうえで、学びを通じて身につけた知識や考え方が、みなさんの将来を切り開く力へとつながっていくことを期待しています。
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