朝日生命寄付講座「金融ビジネスのニュートレンド」(1)
会計ファイナンス学科教員の安藤です。
会計ファイナンス学科では、企業と連携した実践的な授業を数多く開講しています。今回は、朝日生命保険相互会社様と連携して実施している寄付講座「金融ビジネスのニュートレンド」の様子をご紹介します。
この講座は、会計ファイナンス学科の2年生以上(ビジネスデザイン学科は3年生以上)が履修できる選択科目で、実務家の方々から直接お話を伺える人気の授業です。金融ビジネスの最前線を知る貴重な機会として、毎年多くの学生が受講しています。
10月30日(木)は、朝日生命保険相互会社 調査広報部 CSR推進課長の榎浪大介様をお迎えし、「サステナビリティ経営入門 ― 企業の持続可能性と社会的責任」 をテーマにご講義いただきました。
講義冒頭では、2015年に採択された「SDGs」や「パリ協定」を契機に、企業のあり方が「株主利益の最大化」から「社会全体の持続可能性を重視する経営」へと変化していることが紹介されました。気候変動や人権問題、貧困、教育格差など、世界が直面する課題を背景に、企業がどのように責任を果たし、社会と共に成長していくべきかを実例を通じて学びました。

後半では、朝日生命様が実践するサステナビリティ経営の具体的な取り組みが紹介されました。生命保険事業そのものが社会的責任を果たす活動であると同時に、朝日生命様では、ステークホルダーとの協働を通じて社会課題の解決と持続可能な社会の実現を目指す事業活動を展開されています。介護・医療保険の普及、責任投資(ESG投融資)、気候変動への対応、地域医療支援、人財育成、人権尊重など、幅広い取組みが紹介されました。いずれも「社会課題の解決を通じて長期的な企業価値を高める」サステナブルな実践として印象に残りました。

また、講義中にはクイズも行われ、回答した学生には朝日生命のマスコットキャラクター「シナモロール」のグッズがプレゼントされるなど、楽しみながら学ぶ時間となりました。
これまで「サステナビリティ」という言葉は知っていても、その具体的な内容や企業の実践事例について学ぶ機会は多くありませんでした。講義を通じて、学生たちは「企業の社会的責任」という言葉を、理念ではなく現実の行動として捉えることができました。
アンケートでは、次のような声が寄せられました。
・サステナビリティ経営の歴史から、朝日生命さんの具体的な取り組みまで丁寧にお話しいただき、持続可能な社会の実現に向けた企業の役割を理解することができました。
・この講義を通して、サステナビリティは企業だけでなく、私たち一人ひとりの行動にも関わる重要なテーマであると感じました。
・企業が環境・社会・ガバナンス(ESG)を重視することが、単なる社会貢献ではなく、長期的な企業価値の向上につながるという点が印象に残りました。
・これからは、ニュースなどで企業の取り組みを見るときに、「社会や環境のためにどんな努力をしているのか」という視点を持ちたいです。
・シナモンのボールペンも勉強のモチベーションに繋がり嬉しかったです。
サステナビリティの概念は、企業にとってだけでなく、これから社会に出ていく学生一人ひとりにとっても、自らの生き方やキャリアに関わる価値のあるテーマです。榎浪様、心に残るご講義をありがとうございました。
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