【日本税理士会連合会による寄附講座「税理士による租税講座」を開講します】

みなさんこんにちは!
会計ファイナンス学科教員の加納です。

いよいよ後期が開始しましたね。
後期は現状、原則対面ということで、気持ちを新たに頑張っていきましょう!

さて、会計ファイナンス学科では、次年度後期、日本税理士会連合会による寄附講座「税理士による租税講座」を開講することが決定いたしました( https://univ.swu.ac.jp/news/%e3%83%97%e3%83%ac%e3%82%b9%e3%83%aa%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%82%b9/2021/09/30/46352/ )。

この講座では15回にわたり、毎回、それぞれの専門分野において現場の第一線で活躍される税理士の先生方をお招きし、税務の専門家として、各税法、税制や会計について分かり易く解説していただくと同時に、税理士の仕事の醍醐味や税理士の使命などを講義していただきます。

早いもので、私は税理士になり約20年が経ちますが、実務を積んできて感じるのは、自分の学生・受験生時代に、もし税理士の幅広い仕事内容について、試験勉強とは別に、各分野のご専門の税理士の先生から、現場の実務についてリアルに教えていただく機会があれば、それ以降のキャリア選択がかなり違ってきたのではないかという点です。

私の故郷・京都の修業時代に長年勤務した税理士法人では、税理士でなくても(税理士になるつもりは全くない方でも)、事務所で長年実務経験を積めば、専門的でやりがいのある、そしてクライアントに喜んでもらえる満足度の高い仕事をされている方々に何人も出会いました。

現に、最初私の上司となった方は、少しご高齢の女性でしたが、その方から、長年の不動産税務・コンサルのノウハウを叩き込まれ、また、別の女性の上司からは、医業・福祉関係の税務・会計・経営コンサルの多くのノウハウを教えられました。この時の経験は、それ以降の私の仕事に、今でも大きく役立っています。

お二人とも税理士ではなく、また最初から税理士や会計士は目指しておられなかったようですが、クライアントからの信頼は絶大で、クライアントに対する接し方や説明の仕方が極めて上手く、加えて担当分野の知識の量が半端ではなく、クライアントのどんな高度なニーズにも責任をもって対応しておられました(またクロージングが大変上手く、かなり事務所の収益に貢献されておられました(=したがって、ご本人の給料も高かったようです))。

今回の寄附講座では、ご登壇いただく税理士の先生方に、税理士としての仕事の幅広さや醍醐味だけでなく、ご自身が経営される事務所やコンサルティグファームの(ライセンスを持たない)従業員の仕事の様子・仕事の醍醐味もご講義いただくようお願いしています。

皆さんは現在、会計ファイナンス学科で、本当に奥深い専門的な仕事につながる勉強の基礎を学んでおられます。

それは生涯かけてチャレンジするのに値するフィールドであり、その大きな強みの一つは、勉強と実務経験の「積み上げ」が可能な分野であるいうことです。

つまり、長年の経験や頑張りが、そのまま自分の持ち味や専門性、他と差別化できるキャリアにつながるということです。

この点を「肌で実感」できれば、今頑張っておられる簿記検定の勉強も、また違ったモチベーションで継続していけるはずです。

本学会計ファイナンス学科に所属する皆さんには、そのような将来のキャリア選択につながる学びを早い時期からしていただきたく思い、今回の講座を企画しています。

どうぞ楽しみにしていてください!

会計ファイナンス学科教員 加納