【加納ゼミで小大連携授業(税の授業)を実施しました】
こんにちは。会計ファイナンス学科教員の加納です。
令和4年2月8日(火)、昭和女子大学附属昭和小学校(初等部)で、ゼミ生が6年生の児童に税の授業(「租税教室」)を実施しました。
午前中の3限目~5限目の3コマをいただいて、6年1組~3組まで約100名の児童を対象に、初等部の各教室にて、オンライン・対面同時進行のハイブリッド形式で実施しました。
今年度は、4年生・3年生の合同ゼミの形を取り、昨年度世田谷区の公立小学校での租税教室の経験のある4年生が、そのノウハウを3年生に継承する形で、ゼミ生19名全員が力を合わせて、この日の授業のために半年以上の準備を重ねてきました。
3年生は昨年の春から、加納ゼミの専門である税務会計の学びを深め、4年生も含めて自主ゼミも積極的に実施し、初等部の社会科の先生や、世田谷税務署・渋谷税務署の専門官へのリハーサルによる厳しい指導も経て、かなり中身の濃い租税教室を実施することができました。
制作過程では、初等部側の社会の先生と、公民の進捗状況や生徒さんの理解の状況などを逐一細かく情報共有し、学生はそれに合わせたオリジナルのスライド、シナリオ、ワークを作成しました。
特に、今年度は初等部の授業の実施方針がコロナ禍の状況に応じた変更となり、それに応じて何度も中身の変更を余儀なくされました。
当初対面で1コマ45分の予定で準備していたものが、40分授業(オンライン)の短縮への変更、そして最終的には直前一週間前になり急遽30分のオンライン・対面ハイブリッド形式への変更になりましたが、学生はそのような大幅なコンテンツ・実施形態の変更要請にも、全員で協力して柔軟に対応しました。
実施後は初等部の先生と税務署の専門官の方々からも高い評価をいただくとともに、初等部の6年生の児童の皆さんからのアンケートを見ると、下記のように、満足度の高い授業となったことが分かります。
・『税金がどうやって使われているか、最初は知らなかったが、どんどん知っていくうちに面白いと感じた』
・『ただ税金を払っているだけではなく、そのお金で今の生活が出来ていることが学べました』
・『税は日ごろ払う当たり前なものだと思っていたけれど、税の取り方や日本の税の50種類など日ごろあまり考えないことを知れて良かったです』
・『じゃんけんクイズや三茶の写真からの税さがしなど、僕達も参加できるような方法になっていて面白かった』
・『税金の集め方を知れたのがよかった。「公平」か、それとも「平等」かが税金の種類によって違い、面白かったです。また国の借金は本当に返せるのだろうか、とよく思う。税金は私たちが生活するためになくてはならないものだから、真剣に向き合っていきたい』
・『普段あまり分からなかったり調べないようなことを知ることができてよかった』
一方、学生からのプロジェクトの振り返りでは、税務会計の専門能力の獲得だけでなく、多くの汎用能力(非認知能力)の獲得があったことが分かり、加えて、「ゼミ生同志の交流により距離が縮まりこれまで話をしたことのない方と仲良くなれました!」といった副次的効果などもあったようです。
また、本租税教室プロジェクトは、ケーブルテレビ(J-com)の取材を受け、放送されました(令和4年2月11日(金)に放送)。
最後になりましたが、今回学生の租税教室に多くのご指導とご協力をいただきました初等部の社会科の責任者である奈木野先生と6年生担任の工藤先生、坂本先生、亀井先生、そして世田谷税務署(世田谷地区租税教育推進協議会事務局)、渋谷税務署(税務広報公聴官)にはこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。
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