朝日生命寄付講座「現代金融ビジネス入門」

 会計ファイナンス学科教員の安藤です。会計ファイナンス学科では、実務経験が豊富な教員による授業に加え、企業と連携した寄付講義を通じて、学生が現場に近い形で学べる機会を積極的に提供しています。本日は、朝日生命保険相互会社様にご協力いただいて開講している寄付講座「現代金融ビジネス入門」についてご紹介します。

 この講座は、2年生以上の会計ファイナンス学科の学生(ビジネスデザイン学科は3年生以上)を対象に開講しており、毎年多くの学生が受講する人気科目です。今回は、朝日生命保険相互会社 営業職員体制強化部の小池茉実様をお迎えし、「生命保険ビジネス入門」をテーマに講義を行っていただきました。

 講義の前半では、人生100年時代を生きる私たちにとって、ライフイベントにかかる費用の大きさと、それに備えるための金融商品、特に生命保険の役割について解説していただきました。結婚や住宅購入、老後の生活など、人生の各段階で必要とされる保障のあり方を、統計データや具体的な設問を交えて分かりやすく説明していただきました。生命保険は「相互扶助」の理念に基づき、社会保障制度を補完する重要な仕組みであること、そして「大数の法則」や「収支相等の原則」などの数学的な基礎のうえに成り立っていることを学びました。

 また、介護や認知症、高額な医療費など、現代日本が直面している社会課題に対して、生命保険が果たす役割の大きさにも触れられました。

 後半では、就職活動を経験された先輩として、学生に向けた具体的なアドバイスをいただきました。たとえば、自己分析をしっかり行うことや、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)を複数用意しておくこと、企業ごとの面接ノートをつけて振り返ること、エントリーシートの証明写真にもこだわることなど、すぐに実践できる具体的な工夫が多数紹介されました。

 最後に、「就活には時間とお金をかけていい」「目先の楽しみに流されず、自分の将来のために納得のいく選択をしてほしい」という力強いメッセージもいただきました。受講した学生の多くが、背筋を伸ばし、将来への姿勢を改めて考える機会となったようです。

 受講生からは、以下のような感想が寄せられました。

「人生100年時代における生命保険の重要性を深く認識しました。」

「今回の講義を通して、保険は多くの人の助け合いの中で成り立っていること、大数の法則や収支相等の原則などの数学的な理論に支えられていることが分かり、驚きとともに理解が深まりました。」

「保険は万が一に備える商品であるだけでなく、お客様との信頼関係に基づいた提案が求められることを知り、人と深く関わる仕事の魅力を感じました。」

「一生涯のうちに「がん」にかかるリスクが5人に1人くらいかなと思っていたのですが、2人に1人と聞いてとても驚きました。」

「就職活動では、自己分析を徹底することや、自分なりの“就活の軸”を持つこと、入社後の姿を見据えた企業研究が大切だというお話が印象に残りました。」

 こうした学びの機会を通じて、学生たちは金融・保険に関する理解を深めるとともに、自らの人生設計やキャリアのあり方について主体的に考える、貴重な時間を過ごすことができました。

 本講座は、朝日生命保険相互会社様のご寄付により開講している講座であり、第一線でご活躍されている実務家の方から直接お話をうかがえる、またとない学びの場です。会計ファイナンス学科では、今後もこうした企業との連携を通じて、社会とつながる実践的な学びをさらに広げてまいります。

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