【会フ2年生】授業「会計ファイナンス基礎演習Ⅲ」課題解決型PBLの紹介

 こんにちは。会計ファイナンス学科の鈴村です。

 学科2年次前期必修科目の「会計ファイナンス基礎演習Ⅲ」(担当:伊勢坊、鈴村)では、昨年度に引き続き、海外投資分野の専門家、国際税務を専門とする税理士、そして国際法務を専門とする弁護士の先生方の講義を受けながら、6~7名×14チームが各々のオリジナリティに富んだ、日本のサービス産業企業が海外進出する事業計画を検討立案し、発表するという課題解決型PBLを行いました。

 昨年度の1年次後期開講「会計ファイナンス基礎演習Ⅱ」において、既に課題解決型PBLを経験している2年生の多くは、新たなチームメンバーと共に、より難易度の高い課題へ取り組むことに、とても意欲的でした。例えば、授業が終了した後も教室に残り、作戦会議を開いているチームや、授業終了後に講師陣を廊下で捕まえて、長々と質問をしているチームなどもみられました。

 そして、6月30日に中間発表、7月28日に最終発表が行われ、3名の外部講師による審査の結果、最優秀賞は「グリーンピース」(2B)と「Love & Peace」(2A)の2チームが、優秀賞には「半玉」(2A)が選ばれました。残念ながら受賞できなかったチームも中間発表から大きく進展した事業計画を提案できるレベルまで成し遂げ、この半期の奮闘ぶりを垣間見ることが出来ました。

 昨年度の履修者からは課題が難しすぎるという意見もありましたが、今年度は「これまでの人生でやったことのない企画提案ができ大変楽しかったし、勉強になった。大変だった分、学びも大きかった」、「企業の海外進出において法律や商標権の保護がどれほど重要か、また、その手続きがどのように行われるのかを具体的に理解することができ、知的好奇心を満たされると同時に、新たな学びの面白さを発見できました。これは、専門分野にとらわれず、幅広い知識を身につけることの重要性を再認識する良い機会になったと思います」、「思考力、表現力、そして協調性を養う上で、非常に良い機会だった」、「自分の考えを伝えるだけでなく、相手の意見を受け止め、まとめていく過程の中で多くの学びがありました。また、リーダーシップやコミュニケーションの取り方について考えるきっかけにもなり、今後の学生生活や社会での活動にも活かしていきたいと思いました」などの声が寄せられ、多くの学生が難解な課題を通じて意味のある気づきと学びを得てくれたようです。

 会計ファイナンス学科では、授業やゼミで様々な機会が提供されます。しかし、こうした場をどう捉えるか、どの程度労力を投入するかは履修者次第です。会計ファイナンス学科生には、今後も他者から学ぶ姿勢に必要とされる「知的謙虚さ(intellectual humility)」を持ち、固定概念や自身の限界を打破し、さらなる成長を遂げてもらいたいと願っております。

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