「簿記検定試験直前の学び」

会計ファイナンス学科簿記担当教員の加納です。

本ブログでも度々書きましたが、会計ファイナンス学科の学生が学修成果の目安の一つとして受験している日商簿記検定は、近年の出題範囲の大改定を受けて難易度が急上昇しています(特に2級)。しかし逆に言えば、ビジネスパーソンとして身に付けておくべき内容が全て盛り込まれた価値の高い検定試験になってきたということもできます。学科では、この急激な難易度上昇に対し、ただ手をこまねいて傍観している訳ではありません。

本学科で発足した「簿記研究会」では、本日から日商簿記検定2級の対策講座(正課外)の一つとして過去問をベースとした「解法テクニック講座」を開講し(3時間/日×5日間)、1・2年生計18名が参加しました。近年の日商2級の商業簿記は、解ける問題を見極める「選球眼」と、「確実に」正解する力が求められます。それは、従来はより上位の検定試験や国家試験に求められてきた能力だと言えます。また工業簿記でも、実務面の実情をふまえ、本質的な理解力や全体を俯瞰する能力を問う出題が散見されるようになってきています。今回の講座では、合格のカギとなる工業簿記を中心に、学生が陥りやすい「盲点」や、重要論点ごとの「ポイント」を整理しながら、直前対策として必要不可欠な内容を盛り込んで進めています。

一方、簿記研究会では専門学校の情報収集力・分析力も取り入れて、それらを学生に提供しています。既に希望者を対象に、TACによる直前答案練習講座・総まとめ講座も実施しています(3時間×6回)。

検定合格はあくまで一つのステップですが、その目標に向けて自分の集中力を高めて簿記会計の学習を積み重ねていくことは、大きな実りをもたらします。今、学生は皆「本気」で簿記会計の学修に取り組んでいます。会計ファイナンス学科ではそんなやる気のある学生をとことん応援しバックアップできる体制を整えています。