【貿易ゲーム:ビジネスファイナンス】

こんにちは!会計ファイナンス学科で学科長をしております山田です。私の授業の1つである「ビジネスファイナンス」で先日「貿易ゲーム」を行いました。皆さんはなぜいまだに紛争が起こったり、貧しい国が存在していると思いますか?それらを体験的に学べるのが「貿易ゲーム」です。

先進国2つ、新興国1つ、発展途上国1つ、と4つのグループに分かれて行いました。それぞれのグループには自分たちがどの国かは明示的に示されていません。各チームに配布された道具(コンパスやハサミなど)と紙(資源に相当します)、与えられた現金の量で把握するしかありません。それらの道具を使って様々な製品を作って貿易を行い、たくさん稼いだチームが優勝です。

まずは偵察隊が各グループの状況を偵察し、交渉を開始します。詳細は割愛しますが、皆さんはどの国がたくさん稼ぐと思われますか?このゲームを行っていると、コンスタントに第1位になるのは意外かもしれませんが「発展途上国」なのです。発展途上国には道具は配布されていなくて、紙(資源に相当します。紙だけは他国より多く保有しています。)とペン(あまり使い勝手がない技術力)と少しのお金(もちろん架空のお金ですよ)だけです。それだけでどうやって先進国に打ち勝つと思いますか?それが知恵の見せどころなのですが、国王が優秀だと先進国以上のGDP(国内総生産)を稼ぎ出します。

このゲームを体験すると、世界経済において、あるいは、世界平和において重要なのは「先進国のあり方」なのだとわかります。学生たちはとても楽しみながら貿易の疑似体験を通じて世界を理解していきます。このような学びも「会計ファイナンス学科」ならではのものです。机に向かってひたすら簿記を勉強しているだけではないのですよ!皆さんがこれから生きて行く世界はお金や経済とは切っても切り離せないものです。高校生の皆さん、「生きる知恵」、「たくましさ」を身につけたいなら、是非、昭和女子大学の会計ファイナンス学科の門をたたいてみて下さい!